「外注化すれば効率的にサイトが成長する」
そう思って始めた記事制作代行。しかし、まさか外注ライターの“無断転載”が原因で手動ペナルティを受けるとは思いもしませんでした。
この記事では、手動ペナルティを受けた経緯と、全記事調査・削除・再審査のプロセスを公開します。外注運用を考えている方にとっても、重要な教訓になるはずです。
Contents
結論
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外注ライターが他メディアから文章をコピペ
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記事の80%以上が「低品質または重複コンテンツ」だった
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すべて自力で再チェック・リライト・削除し、再審査2回目で解除
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外注体制は見直し、納品前チェック&契約書明記を徹底
ペナルティを受けるまでの流れ
2024年6月、外注ライター3人に「週3本ペース」で記事を書いてもらっていた教育系サイトで、Search Consoleに以下の通知が。
手動による対策:「価値のない質の低いコンテンツ」
慌てて調査すると、3記事中1記事が他サイトの文章を部分的にコピペしていることが発覚。
しかも、ChatGPTで文章を整形し直していて、一見ではわからない巧妙さでした。
どんなコピーだったのか?(例)
元記事:
「教育格差は世帯年収と地域差に密接に関連しており、…」
外注ライターの文章:
「教育格差には、世帯収入や地域ごとの差が密接に関係しています。」
✔️ 文構造を変えていても、意味・語順がそっくり。CopyscapeやCopyContentDetectorで検出。
実施した修正と対応
1. 記事の全量チェック(計154記事)
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CopyscapeとCopyContentDetectorを使い、全記事をスキャン
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約40記事で部分的なコピー・言い換えが発覚
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重複度が高い記事 → 削除(計27記事)
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他 → 自身の体験・見解を加えて再編集
2. 外注体制の見直し
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新規外注は一時停止
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契約書に「著作権・オリジナリティ条項」を明記
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納品前にAI・コピペチェックツールで検査必須
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一部の記事は自分で再執筆し、E-E-A-Tを高める方針に転換
再審査リクエストの工夫
1回目:
→ 削除・修正は行ったが、Googleに十分な説明ができず「却下」
2回目:
→ 以下の内容を盛り込んだことで解除成功
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修正記事リスト(Before/After)
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削除済み記事のURL一覧
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外注体制の変更内容(契約書・再発防止策)
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今後のコンテンツ方針
現在の運営方針
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自社スタッフまたは専門家に執筆依頼
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記事には**「筆者名」「執筆経緯」「一次体験」を明記
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WordPress内に「執筆ルール」「情報源ポリシー」のページも追加
まとめ:外注は“楽”ではなく“信頼のマネジメント”
記事制作を外注するのは悪いことではありません。問題は、「任せきりにすること」でした。
オリジナルなコンテンツとは、「その人しか書けないこと」が詰まっている記事です。
今は時間がかかっても、自分または信頼できる人が、“実際の体験と考察”に基づいた記事を丁寧に届けることを第一にしています。
今後ペナルティ解除を目指す方へのアドバイス
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記事数が多くても、全量チェックは必須
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CopyscapeやCopyContentDetectorは頼れるツール
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外注契約には著作権・責任範囲を明記すること
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再審査では「削除だけでなく、どう改善したか」を詳細に伝える