2023年後半、私は「賃貸物件探しと不動産投資」に特化した情報サイトを運営していました。アクセスは月間5万PVを超え、アフィリエイト収益も順調。
しかし、2024年2月。突然Googleから「手動による対策(スパム的コンテンツ)」という通知が届き、検索流入が激減。売上は1/10にまで落ち込みました。
この記事では、不動産ジャンル特有の落とし穴と、E-E-A-T(経験・専門性・信頼性・権威性)を意識した復旧プロセスを紹介します。
Contents
結論(まとめ)
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物件情報の転載・浅い解説がペナルティ原因
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自らの不動産取引経験をベースにした記事に全面リライト
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不動産会社との対談や取材コンテンツを追加し、独自性を強化
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再審査リクエストで透明性ある運営方針と改善策を明示し、解除成功
ペナルティ通知の経緯
当時のコンテンツ:
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賃貸物件情報をポータルサイトから転用し、文章だけ簡単にリライト
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不動産投資系の記事も他メディアの内容を要約しただけ
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物件比較記事は数値情報ばかりで、体験・見解がゼロ
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筆者プロフィールが簡素で、専門性の裏付けがなかった
結果、Googleから下記のような通知が届きました:
「一部のページにおいて、検索順位操作を目的としたスパム的なコンテンツが確認されました」
実際に行った改善策
1. 全コンテンツの棚卸しと分類
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全96記事を「独自性あり」「他社と重複」「価値が薄い」に分類
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うち38記事を完全削除、28記事をリライト、30記事を新規構築
2. 自身の不動産体験を全面に押し出す
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自分が実際に住んだ物件のレビュー記事(内見時の写真、条件、失敗談など)
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投資用区分マンションを購入した際の記録(利回り、管理費、失敗コスト)
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「現場経験あり」を明示し、プロフィール欄も充実
3. 一次情報コンテンツを追加
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不動産管理会社・仲介業者に取材し、対談形式の記事を掲載
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実際の契約書面や物件写真などを許可を得て掲載
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地域特化の「住み心地マップ」など独自データコンテンツを自作
4. Googleが好む“信頼性”の担保(E-E-A-T強化)
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筆者プロフィールに保有資格(宅建士)と実績年数を明記
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法人運営を前面に出し、会社情報・編集方針ページを作成
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監修者(不動産会社の代表者)に一部記事をチェックしてもらい、クレジット表示
5. 再審査リクエストの工夫
Googleへの再審査では、以下のように事実ベースで改善を提示しました。
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修正・削除・新規の記事リスト(スプレッドシート付き)
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写真、体験、取材など一次情報の掲載例
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今後の運営方針:「独自データ」と「経験重視」記事への転換
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ペナルティ原因と考えられる過去運用の反省点
➡️ 2回目の申請で手動ペナルティ解除成功(申請から約10日)
ペナルティ解除後の成果
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検索順位が徐々に回復し、3ヶ月後には月間3.5万PVに復帰
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地域名+「住み心地」系記事で自然リンクが増加
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「信頼できる体験ブログ」として不動産会社から記事協力の申し出も
まとめ:不動産系SEOは“経験×一次情報”が命
SEOでは、単なる情報の羅列や他サイトの焼き直しは通用しません。特に不動産系のようなお金と信頼が深く関わる分野では、書き手の実体験と専門性が重要です。
今後も、単なる「情報」ではなく、「生活者の視点」や「実際に動いた人の記録」を届けることを大切にします。