2024年の春、私は運営していた複数のメディアでAI生成コンテンツと低品質な外注記事を中心に量産していました。月に50記事以上更新し、PVも右肩上がり。
しかしある日、Google Search Consoleに「手動による対策(薄いコンテンツ)」という通知が。検索順位が落ち、収益も9割減に…。
この記事では、「AI記事量産の何がNGだったのか」「どうやって修正・解除にこぎつけたのか」、その全プロセスを正直に語ります。
Contents
結論:
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AI任せ+安価な外注記事は、“質より量”の罠
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独自性・一次情報を入れて全記事をリライト/削除
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「誰が、何のために、どんな経験で書いているか」が重要
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再審査リクエストで2回目で解除成功
背景:AI記事と低単価ライターに頼った戦略
私が運営していたサイトは、教育系と金融系の2ジャンル。競合も多く、「更新頻度で勝負だ!」と決め、次のような方針で運営していました。
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ChatGPT+要約ツールでベースを作成
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文字単価0.5円の外注ライターに加筆してもらう
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キーワードを中心に構成をテンプレ化
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書き手の体験談や独自意見はほぼゼロ
ペナルティの通知
2024年4月初旬、Search Consoleに以下の警告が表示されました:
「このサイトの複数のページで、コンテンツがユーザーに十分な価値を提供していません」
アクセスは1週間で約70%減。検索順位は軒並み圏外。
修正に取り組んだ内容
1. 記事の全チェック(約180本)
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テンプレ構成で内容が被っているもの → 統合 or 削除(計84本削除)
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明らかにAI生成とわかる文体 → 全面リライト
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「体験・調査・事例」のない記事 → 書き直し
2. 独自性を入れるための工夫
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自分の経験や調査内容を全記事に加筆
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読者からの相談メールをもとにしたQ&A記事を新規追加
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写真・図解を自作し、AI画像やフリー素材を一部置き換え
3. E-E-A-Tの強化
E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)に基づき:
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プロフィール欄に「実績・経歴・連絡先」などを明記
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医療系記事は執筆者を医療監修者に変更
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フッターに「運営方針」「免責事項」「編集体制」を明記
再審査リクエストで伝えたこと(2回目で通過)
1回目の再審査は通らず。「リライト内容が薄い」「改善根拠が示されていない」と判断されたと思われます。
2回目は以下を明記:
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修正対象の記事一覧と変更内容の概要(Excel付き)
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削除した記事、統合した記事の理由
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今後の運営ポリシーと執筆体制の改善案
復活後に変えた運営方針
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AIは補助ツールであり、本文のメインは人が書く
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記事1本=1つの実体験 or 一次情報を含めることをルール化
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1記事の質>10記事の量
今では、更新頻度は減りましたが、1記事の価値が高くなり、自然リンクも増えてきました。
まとめ
手動ペナルティを受けて初めて、「Googleが見ているのは“誰が・何のために・どのように書いたか”」だと気づきました。
AIに頼り切るのではなく、人の目線と体験の深さこそがこれからのSEOには求められます。